
[2015/09/17]
リスティングに重要なCPAを改善するための広告ランクとは?
今回もリスティングに関する記事ですが、CPA(顧客獲得単価)を下げたい場合、何を指標として改善に取り組んでいますか?この最適化のポイントはCPAの計算式から読み取ることができます。
では、順に説明していきたいと思います。
※以下、Googleアドワーズを元に説明します。
リスティングに重要なCPAを把握しよう
まず、CPAの計算式です。
CPA = 総予算 / CV数
このように、総予算とCV数から顧客獲得単価を割り出します。この式だけを見ると、総予算を減らす、またはCVを増やすとCPAは下がることがわかります。
では、もう少し改善するためにわかりやすく、この計算式を詳しく見てみると…
CPA = 総予算(CPC×クリック数) / CV数(CVR×クリック数)
と、総予算とCV数を展開するとこのような式となり、さらにここからクリック数を省略すると…
CPA = CPC / CVR
このようにすることができます。
CPAを下げるための改善点2つ
この式を元に仮で数字を入れてみましょう。
2,000円(CPA) = 20円(CPC) / 1%(CVR)
このCPAを下げたい場合、2通りの改善案が考えられます。
- 1,000円(CPA) = 10円(CPC) / 1%(CVR)
- 1,000円(CPA) = 20円(CPC) / 2%(CVR)
となり、CPAを下げるには、CPC(クリック単価)を下げるか、CVRを上げる必要があることがわかります。今回はCPCを下げることを考えてみたいと思います。
では、CPC(クリック単価)を下げるにはどのようなことが考えられるでしょうか?ただ単に入札単価を下げてしまってはインプレッションシェアも下がることによって、機会損失を増やし、CPAは逆に上がってしまうことも考えられます。
まずCPCの割り出し方を見てみましょう。
クリック単価(CPC)は広告ランクによって決まる
実際に支払うクリック単価の計算方法ですが、まず、入札単価と品質スコアから広告ランクが決まり、その順位で広告が掲載され、この順位を決める要因をもとにCPCが算出されます。
AdWords ヘルプ:広告の掲載順位とランクの仕組み
AdWords ヘルプ:実際のクリック単価(CPC)
まとめるとCPCは、
- キーワードの入札単価
- キーワードの品質スコア
- 広告表示オプション
などから広告ランクが決まり、そこからCPCが決まるということです。
広告表示オプションとは
広告表示オプションとは、ユーザーに使いやすいように表示させる項目で、電話番号や住所などを設定しておくことができます。(Yahoo!スポンサードサーチにも項目は異なりますが設定できます。)
この、広告表示オプションを設定すると必ず検索結果に表示される訳ではありませんが、表示されると他の広告との差別化できることから設定しておきたい項目です。こちらは、管理画面から設定することができます。
品質スコアの重要性
このことからCPCを下げるためには各キーワードの1~10までの品質スコアが重要となります。
この、品質スコアを確認するには、各キーワードのステータスにある吹き出しをロールオーバーすると表示されます。(Yahoo!スポンサードサーチもキーワード一覧から確認できます。)
または、表示項目の変更から「属性」>「品質スコア」を追加して表示させると列に追加されます。
品質スコアが上がると同じ入札価格であっても掲載順位が上がり、広告が表示されやすくなることから、クリック率も上がります。結果、CPCを下げることにも繋がります。
品質スコアを上げるためには?
品質スコアを上げるためには、Adwordsのヘルプにあるように、主にキーワードと広告の関連性を高くすることによって、改善することができます。
必ず、広告にはキーワードを含めるようにしましょう。
- 広告の推定クリック率
- 表示 URL の過去のクリック率
- ランディング ページの品質
- 広告と検索の関連性
- 地域別の掲載結果
- ターゲットに設定しているデバイス
さらに、ひとつの広告グループにキーワードを絞って管理して、広告も複数設定するのではなく、ひとつにすることによって、品質スコアの向上も見込めるかもしれません。
広告グループのキーワード全て10を目指す必要はありませんが、あまりにも低い場合は改善してみても良いでしょう。
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